園長だより

4月号  新年度、新しい一歩を踏み出すにあたって;


小さくても歴史ある八潮幼稚園の理事長 加藤雅子

 新しい学年が始まります。一学期から三学期まで、怪我や事故のないよう楽しく遊んで学びましょう。たくさんのお友達と先生方と共に育ち合いましょう。

 ところで、八潮幼稚園はどうやって始まったのでしょう?それは、今から70年も前です。大きな戦争が終わってお父さんもお母さんも大忙しの中、子ども達を安全に育てる場所が無かった時、お隣の八潮高校を卒業した人達が、安心して子どもを預け学ばせる所をつくりましょうと、力を合わせたのです。それからずっと幼稚園が今の形になるまで70年も経ちました。

 八潮幼稚園はあまり宣伝をしていません。それでも70年続いて来たのは、この地域の皆さんに支えていただいたおかげだと思います。皆さんのお父さんやお母さんの中にも、いやいや、おじいちゃんにもおばあちゃんにも、この幼稚園を出ましたよという方がいるかも知れません。

 また、近頃では、大きな災害がくるかも知れないということが言われています。お家の近くにある安全な幼稚園としてこれからも続けていけるとよいなあと思います。

 創立から70年、先生方にも長く働きたい、子ども達がもっと生き生き遊び学ぶために研究もしていきたい〜そんな願いの叶う幼稚園に、保護者の皆様のご協力を得ながら改革を続けて参りたいと思います。教職員一同も力を合わせて進んでいきます。


                                           4月号 3年間の成長に感激

学校法人八潮会八潮幼稚園

園長 豊島 呈次

 新入園児34名を迎え平成30年度の八潮幼稚園の保育が始まりました。29年度末に実施した「幼稚園に行くのが楽しい」アンケートの結果は、園児の満足度は100%(大変満足81%、満足19%)でした。一昨年は99%(大変満足73%、満足26%、やや不満1%)で前々年度は(69%、26%、5%)と年々大変満足が増しているのは嬉しい限りです。今年度は、2名の教員が退職し新たな体制となりますが、園児にとってさらに満足度が増す保育が出来るよう新メンバーで精一杯頑張って参ります。どうぞご協力をお願い致します。

    昨年度の3月16日には八潮幼稚園で卒園式がありました。2階の会場には年中の山組が前列に、その後ろに卒園児のご両親が、傍らに多くの来賓が座り卒園生を迎えましたが、とても窮屈で狭い会場が恨めしく感じました。年長の担任と卒園児の入場が始まり、拍手の中の卒園児は緊張した面持ち。でも少し照れくさそうにまた嬉しさを隠すように席に座りました。入園式の始めは卒園証書授与でしたが、別れの寂しさか今までの思い出が込み上げたのか、1番目の園児からすでに涙が溢れ出ていました。その後、同じように涙目の園児が何人も見られました。「思い出の歌」では、今までの幼稚園で歌った歌に園児が感動して涙が止まらず泣きじゃく子も見られました。思い起こせば3年前、年少時代のこの子達の様子が目に浮かびました。「ママ〜」と離れがたく何度もしがみついて泣いていた子。一人では友達に話しかけられない子などなど…。出来ないことが沢山あった子どもたちがこんなに立派に成長した姿を見て感無量でした。来賓からは「本当に幼稚園が好きだったんですね。心温まる素晴らしい卒園式でしたね」とお言葉を頂きました。園児は3年間、親御さんや幼稚園の教職員、地域の方々に温かく見守られたのだと思いました。参列した年中からは、年長の姿を見て自分たちも立派な姿を見て貰おうという意気込みを感じました。

 さて、4月からは新幼稚園教育要領に沿った保育を実施します。幼稚園では現在と将来にわたっての「子どもの幸せ」を第1に考えた、「非認知的能力の育成」ができる「主体的な遊び」の内容を教職員全体で研究し勉強しているところです。平成30年度の教育方針や具体的な年間の活動計画、幼稚園教育要領の10の姿については、4月26日の父母総会で詳しくご説明致します。是非ご参加頂き、ご理解ご協力をお願い致します。

5月号「10の姿を育てる」はかつてないほどの大きな教育改革

学校法人八潮会八潮幼稚園 園長 豊島 呈次

入園・進級から1ヶ月ほど経ちました。時々初夏を思わせるような天気もありますが、天候がはっきりしなかったりインフルエンザAが出たりと健康には十分な注意が必要です。手洗いうがいなど習慣づけて元気に園生活が送れるようにしていきます。

現在の園児の様子を見ると、花組は例年に無く早いペースで幼稚園に慣れる子が多く見られます。山組は幼稚園の中でも成長の大きな時期ですが、花組が入園して少しお兄さんお姉さんらしさが見られるようになってきました。森組は来年の小学校入学に向けて子ども達の意識も変わりやる気も見られます。園児のことで気になること、困ったこと等ありましたら何時でも担任や園長にご相談下さい。教職員一同「幼稚園が楽しい!」といえる幼稚園生活を進めてまいります。

さて、幼稚園の年長までに求められる「10の姿」は総会でもお話し致しました。これからの幼児教育は、「どのように学ぶか」といった一人ひとりの学び方に注目し、「主体的、対話的で深い学び」(=アクティブ・ラーニング)を経験して、生涯にわたって学ぶ力の基礎(=「10の姿」)を身につけることが大変重要になってきます。何故なら、グローバル化、IT化が進み、AI(人工知能)が目覚ましく進化する現代社会では、知識・技能を知っているだけでは、仕事や生活に役立てることが難しくなり、子どもたちが自分の人生や社会とのつながりを実感しながら、身につけた知識・技能を生活や社会の中での課題解決に生かしていく力を身につけることが必要になってくるからです。

小学校に上がると、今までは、「知識・技能を学ぶこと」の方が重視され、「思考力」、「判断力」、「表現力」などや「学んだことをどう生かすか」という資質・能力については、あまり意識されてこなかったといえます。それが、これからは@「何を理解しているか、何ができるか」、A「理解していること・できることをどう使うか」、B「どのように社会・世界と関り、よりよい人生を送るか」という3つの視点で、幼児期から大学まで一貫した「学び方」の指導が行われます。

子どもたちが、学ぶことの楽しさを知り、興味のあることを自分なりのやり方で深く学び、そこで感じる疑問を自分で解決できるようになる学びの指導は、「知識」や「技能」を教えてきたこれまでの学校教育では、「学ぶ姿勢」も指導していくのは、かつてないほどの大きな教育改革と言えます。特に幼児期の教育は、小学校以降の子どもたちの生活や学習の基礎と位置付けられ、その重要性はいっそう増しています。幼稚園では、今まで以上に、体験を通じて、感じたり、考えたりすることを大切にして、学ぶ楽しさを知り、自分から進んで学ぶ姿勢を身につけるような指導をしていかなければなりません。八潮幼稚園では、主体的な遊びを重視した新たな指導内容・指導計画の作成・環境の整備をしていかなければなりませんが一朝一夕に出来る作業ではありません。園児の将来のために教職員一同英知を出して頑張って参りますのでご理解ご協力をお願い致します。

6月号 コモシルアンケートから見えた「幼稚園の素晴らしさ」

学校法人八潮会八潮幼稚園

園長 豊島 呈次

5月のゴールデンウイークは、憲法記念日やみどりの日こどもの日などがありました。祝日の内容も話しをしました。特に「こどもの日」は何故柏餅を食べたり菖蒲湯に入ったり鯉のぼりをあげたりしたのか。昔の人はどんな願いでこのようなことをしてきたのかも紙芝居も含めて伝えました。日本の伝統文化の根幹は「五穀豊穣」「家内安全」「無病息災」「子ども達の安心安全な成長」を願うものだと受け止めています。それ故、日本の伝統文化は現在まで受け継がれているのです。子ども達には日本人の日本文化に対するアイデンティーを共有していきたいため季節の行事を丁寧に扱って参ります。

今年も園庭では、年少は「茄子」年中は「ミニトマト」年長は「ピーマン」の苗を子ども達が植えました。栽培から水やりなどのお世話をした野菜はどこにも負けない美味しい野菜となります。収穫した野菜は自宅で共に調理して味わってみてください。子ども達が手塩に掛けた野菜はまた格別の味がします。

さて、「コモシル採用アンケート」では、皆さんから沢山のご意見ご感想を頂きました。それらの意見・感想から改めて保護者側から見た、八潮幼稚園の素晴らしさが分かり、また先生に対しての信頼感が伝わりとても嬉しく思いました。

アンケートから保護者の皆さんの意見を大別すると「八潮幼稚園は@複数の担任が子どもをきめ細かく見て理解してくれる。A登降園時に直接子どもの様子を聞くことができる。B個人記録で子どもの様子は分かる。だから八潮幼稚園では、あえてコモシルはいらない。

また、C毎月500円の費用は年額6000円となり高額である。安くするか無料で実施して欲しい。D先生方の負担が増えるのならやらない方がいい。軽減になるのなら実施しても良いと思う。」等の意見がありました。コモシル担当者に皆さんのご意見を伝えたところ「保護者の意識の高さと園への信頼が感じられる内容でした。」と言った回答でした。私も同じ様に八潮幼稚園の保護者の皆さんは八潮の教育を信頼し先生方とのコミュニケーションに満足していると感じました。園長としてとても嬉しく思いました。

反対にコモシル採用によって教員も保護者も子どもを見る視点が広がる。日常の適切で具体的な言葉掛けや効果的な対応の仕方が分かる。教員にとっては、事務作業の軽減に繋がる。質問は月に5回でも10回でも何度でも出来る。等の利点もあります。コモシルの採用については再度教職員で話し合い、コモシルに要求を伝えて改めて方向を決めて参ります。

追伸:野菜を持ってきて頂いたり幼稚園休業日にマロンのお世話をして下さったりしている保護者の皆様のお陰で、5月20日(日)に2歳の誕生日を元気に迎えることが出来ました。これからもマロンの健康に気を付け園児の人気者でいられるよう飼育をして参ります。ご協力よろしくお願いします。

 7月号         「子どもの育ち」

学校法人八潮会八潮幼稚園

園長 豊島 呈次

年長森組の手話の時間はカレーの食材を指で表現する学習でした。先生が驚いたのは定番の野菜の他に「茄子、ミニトマト、ピーマン、ブロッコリー」を園児達が上げたことでした。手話の先生には、これらの食材は年長が7月に園児全員のカレー作りの時に入れる野菜であり、園で直接育てることで野菜を好きになってもらうねらいがあることを話しました。園庭のプランターを見てもらうと、「素晴らしい教育ですね」と感心して帰られました。園児達は「茄子が2つ出来ていたよ」「どんな味かな?」等、自分達で育てている野菜の生長を楽しみにしています。自宅に持ち帰った野菜は是非親子で調理して召し上がって下さい。今年は夏休みに旬の野菜を使った親子料理を園長からの宿題として出す予定です。ご協力よろしくお願いします。

さて、子ども達の遊びが様変わりしてきました。遊び時間が増えて子ども達は思い思いに進んで楽しい遊びを工夫しています。特に森組は廃材を使って「ピタゴラスイッチ」づくり。今までにない遊びです。あれこれ相談をしてペットボトルを切ってみたり繋げてみたり、観ていると様々な工夫をしています。部屋のあちらこちらでは作品づくりやゲーム作りなど自分たちが発想し楽しめる遊びを進めています。みんな生き生きと活動していました。

6月の暑い陽射しの日には、園庭で泥んこ遊びをしました。園庭は、年少・年中・年長の子ども達が砂山を作ったり水を流して池を作ったり、泥団子を作ったり裸足になって泥の感触を楽しんだりと大賑わいでした。幼稚園全体が楽園のような雰囲気で子ども達の表情は笑顔一杯でした。正に「主体的な遊び」が目の前で繰り広げられているようでした。このような自ら創造する「主体的な遊び」は新幼稚園教育要領の重点です。卒園までに育てたい「10の姿」がどのように身に付くのか楽しみではありますが検証が出来たらと考えています。コモシルについては、すでに都内4園が実施しています。教職員は実施したい気持ちでおりますので、年長の希望者が集まれば2学期に実施をしたいと考えています。詳細については、後日希望を取りますが「10の姿」の大まかな内容は次ページに掲載致します。(父母の会役員会でのお知らせした資料です。)

今年度は、降園の放送があると先生との相談事以外の方は速やかに降園し、園の次の予定がスムーズに進められています。また、午後ポレのお迎え時間も遅れないようご協力下さい。「さよなら」の後は園庭遊びはできません。ご協力、宜しく願いします。

父母の会役員会資料                        平成30年6月6日

幼児期の終わりまでに育って欲しい姿

1,健康な心と体 幼稚園生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。

2,自立心 身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。

3,協同性 友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。

4,道徳性・規範意識の芽生え友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。

5,社会生活との関わり家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。また、幼稚園内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。

6,思考力の芽生え身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。

7,自然との関わり・生命尊重自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

8,数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚 遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

9,言葉による伝え合い 先生や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

10、豊かな感性と表現心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。

さて、コモシルについては希望者の方で採用が出来ればと考えています。